万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

漢字の話をしよう

ようこそ、万屋「和華蘭堂」へ!

このブログをはじめた一つの理由として「自分という人間を発信したい」というのがあったのだけれど、これは考えたら結構難しい目標である。なにせ人生長い間生きていても、一人の人間の全体像を見ることができるのは、ごくまれにあることだと思う。親友だとしても共有・共感できない部分は必ずあるわけで、24時間一緒にいることもできない。恋人にさえ、まさに恋人だからこそ見れない部分はあるはずだ。友達で仲良くしていたら、その人が自分に対して本気で怒っているなんていう状況に極めてなりにくい。または、意図的に話さないようにしているとこもあろう。

しかし、上に述べたように「自分を発信したい」というのなら、無理を承知でできるだけ包み隠さずに伝えていきたいのは本音だ。だからこそ今日は、漢字の話しをしたいと思う。水曜日に迫ってきたある重大なテストは英語試験・日本語試験・面接の三部に別けて行うようだが、その中の日本語では大学院向けだけあって、やはり漢字を書く能力も少なからず試される。日本人ならいざ知らず、日本学科の人間は2年生の前半以降に漢字を書かされる機会がごくまれで、ある程度を超えれば習得も独学なのである。これは大学の皇帝の全体像や各部分の負担を見れば仕方ないとは思うが、残念でもある。

なぜなら私は日本語を「漢字から始めた」のである。日本人の知り合いがいて簡単な日本語を習ったりしたのではなく、授業を受けていたわけでもなく、最初の頃は本当に(勿論、ひらがなやカタカナを習得してから)漢字を基本要素に単語など勉強してきた。漢字をフラッシュカードで学ぶウェブアプリケーションでとりあえずひたすら新しい漢字を頭に入れてきた。そして、一回見たものを、今度はアニメやドラマを見て頭に叩き込む。または、アニメで知らない言葉を聴き、書き方を調べたりして、そうしたら知っている漢字の数が着々と増えていった。

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一応断っておくが、これは極めてレアな学習方法で、おそらく私のような漢字オタクでなければ十中八九成功しないだろう。高2に作った、自作漢字字典は今でも重宝していて、今回のテストやJLPTに向けてそれなり前から新版をチビチビと書いてきた。そしてこうやって書いていると、自分が日本語をやっている原点に戻りつつあると感じる。漢字を書くだけでなく、筆捌き(ペンさばき?)をレベルアップしながら、瞑想に近い状態で紅茶を読みながら一画一画書く。

そうしているうちに、頭の中に漢字を書こうとすれば勝手にレトロ映画のような、プロジェクター音と一緒に、鉛筆のかさかさと紙に接触する音が混じり、一画一画がくっきりと想像できるようになった。頭のどから辺に、その実態はあるのだろうか。医者になった未来があったのなら、自分の脳を解体したかったろうな。

しかし、それはまた別のときの話。