万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

オランダ鉄道の夜の話をしよう

ようこそ、万屋「和華蘭堂」へ!

ブログをはじめて、何を書けばいいのか分からないときがある。そういう時は先日のようにただただ徒然と書いてみることにしている。それとは裏腹に、ただ書けないという事態も起こってしまうことがある。つまり、物理的に書けない、という事態だ。それがまさにここ二日のなのだろう。

事の始めは今から3日前にさかのぼる。新しいバイトでの面接がめでたく終わり、帰路に着き、金曜の分の郵便物を整理し、ブログを書いて寝ようとしたとき。ふとした思い付きで、その一日見かけた情報をつなぎ、金曜日を使って三つの予定を一括することに決めた。

一つは、日本学科の先輩が行くという、オランダの浜辺で浴衣で花火を見ようという、愉快な計画。一つは、上智大学から來蘭した学生の生活アシストというボランティア。そして最後は、日本大使館への書類提出。全然無理ではない。できるはずだと思うだろう?

なので、少々荒っぽいやりかただけど、それはできた。だが、留学生とはすれ違うし、無駄な時間を過ごす。そもそもその二日前に着いたもので、部屋が決まったのが昨日。花火大会行っている場合じゃない。結局やむなく一人でトイレで浴衣を服の上に着つけ、帽子を被り、浜辺へと向かう。先輩一行と合流し、酒やらお菓子やら大狂乱(でもないが)楽しい時間を過ごす。そして、花火は終わる。

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読者諸君なら当然知っているとは思うが、花火大会のあとの混雑ほど、えぐい状況はそうそうない。人はよった勢いに任せ交通に乗ろうとし、警官や消防員がなけなしに秩序を保とうとする。そして、実家暮らしの私は、終電を気にし始める。漸くの思いで練りこむようにして路面電車に乗り込み、ハーグ中央駅をかけ走り、交通パスをチャージし、終電に乗り込むが...

この終電が、二車両という、80人、せいぜい100人乗せるぐらいのものだ。最初の駅に乗っていたのが130人ほど。そして、次の駅に着く。結果はお分かりかと。子連れのお母さんがヒステリーを起こし、口笛で車両内が緊迫する。やがてほぼ聞こえない音量で「追加の電車が着きますので、いったん出てください」と言われ、相変わらず帽子に浴衣といういでたちの自分が堪忍袋の緒が切れて出ることにした。服の上に浴衣を着ていたおかげで、無事浴衣を脱ぐことができたのが一番の目的だったが。。

この時、すでに終電を逃し、駅での徹夜を覚悟していたところに来たのが、自称オランダ鉄道社員の男(推定28歳)が、オランダ鉄道(NS社)が終電をやむなく逃した人宛にタクシーを用意する義務があるという。一緒に追加列車に乗り、信じることにした。

結果から言えば、これが正しい判断だった。日ごろは車内販売の兄さん(名前はいよいよ聞けずに終わったが)のおかげで無事タクシーに乗り、駅に着き、自転車で実家まで漕いでいたら気付けば4時半。これが世に珍しく、オランダ鉄道会社怪夜譚。状況がおかしすぎて噺にしたいぐらいだ。

しかし、ここで尺は埋まった。続きは、またの機会にて!
それこそ、また別のときの話!