万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

夏の話をしよう

ようこそ、万屋「和華蘭堂」へ!

皆さんもお気づきだろうけれど、まあ、夏ですな!ってなるような天気になってきた。
季節というのは妙なもので、一回夏になってみると、他の季節が実際どんなものだったのかという実感が記憶からすっぽりと飛んでしまって、仕舞いに「冬ってこんな寒いものだっけ」と思ってしまう羽目になる。そしてまた春が回ってきて、春ってこんなに綺麗だっけ、と驚くこともある。全く、文学家俳人諸氏が四季を書きたがるのも納得がいくのだ。

そうえいば、「オランダって四季ある」と最初に聞かれたとき、私はかなり動揺した。動揺して、次に憤慨して、次に呆れが来て、挙句の果てしまらない顔で辛うじて「ありますよ」と放った。けれど、アジア全体から見れば、四季とはむしろ珍しい現象であって、あって当然、ということでは全然無い。ベトナム、タイ辺りなんかは、一年の内、20度以下の温度が出ることなど珍しいらしく、冬がむしろ雨の季節だそうだ。

それでも、私は「どうせ外国を知らない日本人のことだから、しょうがない」なんて思ってしまって、今更ながら少し羞恥心を覚える。確かにヨーロッパをそれほど知らないが、アジアで四季があるのはどちらかというと珍しい、というのは日本人にとって常識だということを、うっかりあたまごなしに全否定してしまったからだ。器がまだまだ小さい証拠だ。

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しかし、夏。されども、夏。兎にも角にも、夏。夏休みに入ってからも週2で昼間の炎天下に配達業をこなし、家に戻って適当に役に立ちそうで棚そうな勉強をし、ダラダラして、晩御飯食べたらサラサラと夜風が頬に当たる季節、だったはず。しかしそれは高校生の常識であって、むしろ留学先では夏が本番で、暑すぎる部屋で冷房をフル回転させて論文を書いてたりしていたのが去年と一昨年の6月だった。今年は星の巡り会わせ(というか、自分の予定どおりではあるが)で普通に実家で夏を過ごすことになり、久しぶりに大学生らしい夏だがおくれるわけだ。全く、贅沢なものだ。

ついに、夏休みという期間でも毎日せっせと仕事に励む人々が、ついに私の周りにも現れた。うちが共働きでお父さんが小学校づとめもあって、夏休みが当たり前のようにあるものだと、今まで思ってきた。だけれど考えてみれば日本の学生は今が大忙しで、社会人は新入社員の研修もそろそろ終わり、一社員として見られるようになる頃だ。だから、自分としては今年で最後の夏休みと行きたいところだが...

ああ、そうだった。大学院でまた、夏休みはくるのだな。なんとかして仕事を探し、一人前ぐらいの仕事をしたいものだ。そうすれば、この罪悪感も軽減される事だろう...

しかし、それはまた別のときの話。