万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

YouTubeの話をしよう

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ここ十年、二十年、人間の住む世界がめまぐるしい速度で変わってきた。インターネットが普及し、我々はデジタル時代に突入した。今までなかった掲示板というツールで知り合う人々、インターネットデーティングなどが社交的な可能性を開き、AmazoneBay、最近ではAliBabaなどの通販サイトが買い物の仕方を激変させた。しかし、それ以上に根本的でこの上にあるものの根っこに存在するのは、発信するツールの革命である。つまり、メディアとしてのインターネットだ。

その中でも、初期から新しい発信の仕方を示してくれたのがYouTubeニコニコ動画などの動画サイトだ。もちろん今書いているようなブログの影響もすさまじいだろうけど、今まで政府やテレビ局に占拠されていた「動画」というメディアをパソコンという機会だけ持つことでできるようになり、新しい時代の娯楽が生まれたといっても過言ではない。

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しかし、上の通り、これは比較的に幼い進展なのだ。なんせYouTube は2005年、NicoNicoDougaは2006年の暮れに公開されたサイトだからだ。そこから、将来はYouTuberになりたいと思う子供が当たり前のように世の中にいるまで、たった12年だ。中世で言ったら戦争の平均的な期間かもしれない。残念ながらでまかせだが、実際どうだろう。

私はこれらが生まれた頃は10歳前後だった計算になる。両親はパソコンをすでに所有しており、お母さんはそれを仕事に使い、お父さんは全く分からない状態だった頃だ。それを私は親に「パソコンばっかりを見るな」と言われながらも使い続けた。ポケモン掲示板が日本語を学ぶ直接的なきっかけとなり、実況動画などはいまでも見ている。子供心はまったく動じやすいものだ。

YouTubeのコンテンツは勿論色々だ。韓国人がモックバングというひたすら美味しそうなご飯を食すものを発明し、化粧の仕方や留学動画で視聴者を魅了する。私はといえば今日六周年の動画をアップロードした、Abroad in Japanのクリスさんの動画を見て、見始めてから何年経つだろうという思いで今これを書いている。

マリオの実況動画をしているraocowという方がいるのだけれど、すでに十年前からただただ毎日動画を作り、アップロードしている。それも毎日欠かさず。時には一日に2,3回も。最初の頃はまったく無償だったけれど、1,2年前からPatreonでファンたちから月いくらかもらっているようだ。

それでも購読者はたったの3万人なので、私なんかはひたすら感嘆するしかない。時代を切り開き、しかし強欲に飲まれず、ひそひそと10年間も自分名好きなゲームを遊んで生きたあの人はどういう思いで生きてきた。あれだけ見ていると、もはや自分の人生の一部である他人。しかし、知ろうとはしない。ただただ、影から見守るだけ。そして、今日も時間通りに動画が来て、一安心をする。これほど、成功した発信の仕方はあるんだろうか。

しかし、それはまた別のときの話。