万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

海の話をしよう

ようこそ、万屋「和華蘭堂」 へ!

潮風の香るところを見れば、海はもう間近だ。今週末は日本に行く前に、家族ぐるみでオランダの南西にあるZeeland 〔海国〕 に四人で集ったが、広いプレファブの家々には旅行客のドイツ人が半分以上を占めている。そして海を思う。

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私は海をほぼ知らない。水の多い国に生まれ、裏庭には小川があって、5分行けばそれなりに大きい湖があるから水泳もできなくはないし水に囲まれていくのも好きだ。しかし間近に海があるところに住んだこともなく、どうしても「海」と「旅行」を繋げてしまう。一度海の近くと住むとどうなるんだろうなって度々思うが、旅行がそのままずっと終わらないもののような気がする。

ノルマンディーの海は子供の頃それなりに見ている。海向かいの家に寝起きし、波の音に寝起きし、朝も夜も海で散歩をして、薄汚れたクレープ屋さんでわりにあわないクレープを食べ、海があるのに海辺に設置してある温水プールに入ったりする。

今度の旅行のきっかけは (両親がここが気に行ったという以外に) 妹がこの州に住み、国際大学で色々私なんかよりずっと有意義なことをやってるからだ。砂丘が並ぶ風景、ヒースの原などを越えればすぐそこに海がある、島か半島かよくわからないところで、交通の便も甚だ悪い。それでも昔は商業で栄え、アントワープなどと貿易したが、スペインのスケルデ川の封鎖以来は島同様でしきたりがのこりやすい土地だった。そんなところに今ドイツ人観光客や世界中から大学生がひしめく年になってしまったものだから妙なものだ。

明日は海を見て休もう。

しかし、それはまた別のときの話。