万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

空港の話をしよう

ようこそ、万屋「和華蘭堂」へ!

本日は何と、スキップホール空港のゲート付近からお届けしております。
空港っていろんな思いが交差しあっているなー、と相変わらず来るたびに思っている。
こんなところに座って書いてたら、自然と頭に入ってくる色んな音に耳をすませば奇妙なものだ。人の話す声、機械じみたアナウンスの声、子供の泣き声に、世界のありとあらゆる言語を話す人の声が飛び交う。ヨーロッパ内でもオランダは連絡点のような役割を果たしているようだから、それはなおさらだ。

さきほど通った税関もそうだけど、空港という空間は病院と似て非なる緊迫したもののように思う。別に何かやましいことをした覚えはなくとも、何もわからないまま創作され、色んな方面から見られ、官僚主義にのっとって処遇を受けるのだから、気味の悪いものだ。それでも、税関を終えて扉一つ越えたら、そこはもう現代資本主義の巣窟のようなところで、お土産屋、酒屋、この世のありとあらゆるぜいたくが(割安で)用意されている。このギャップたるや、いつもいつのまにか緊迫した状況が吹き飛ばされるようで、拍子抜けもいいところだ。

私はと言えば大体のモノを前もって買ってあるけど、今回ばかりは念のためにお土産も買っておいた。3週間の旅行期間もある程度は決まっているものの、留学とは勿論様相が違うから、備えすぎるにこしたことはないのだろう。それとも、ついに日本のお土産文化に染まったのかもしれない。

ところでここスキップホール空港は、オランダで旅客機に乗れる中では最大手だが、アインテホーフェン空港もあって、他に小規模の空港は何か所か。私は(11年前のエジプト旅行を除いて)スキップホール空港以外利用したことはない。そこで問題なのだが、スキップホール空港はアムステルダム市からあまりにも近いせいか、近頃ついに(汚染問題もあって)これ以上大きくなるのは難しいといわれている。「そもそも航空券というものに消費税を払わなくて済むというのは可笑しい」というもっともな意見もあり、各方面で検討されてきた結果、オランダの真ん中にあるレリスタッデの空港の規模を大きくし、旅客機を受け入れるようにしようという計画が立てられている。

しかしこうなるとこの周辺の旅客機交通がますます多くなり、大気汚染に含め音量汚染(という言い方が正しいかは別にして)が問題視されるようになった。確かに、田舎町でずっと住んできた年寄りの方にとっていきなり旅客機が空を飛ぶようになるとたまったもんじゃないだろうね、と他人事のように思う。有名ワイドショーのアンカーであるArjen Lubach氏もこれを取り上げ、一般のオランダ人も知るようになったが、いまだに解決せず、というあんばいだ。

f:id:yorozuyawakarando:20180601204928j:plain

しかも、レリスタッデェが無理なら、いっそのことオランダから西にあるノースシーの海面上に新しい空港を作ろう、なんて計画が上がっている。でもよく考えれば香港も神戸もそのようなもので、海に打ち勝ったオランダ人ならやりかねないだろう。

しかし、それはまた別のときの話。