万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

会社の話をしよう

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今日またアルバイト一つが決まって喜んでいるところだけれど、所詮はアルバイト、という気もしなくはない。ましてや契約でもなくフリーランスの通訳みたいなもんだから、相変わらずフリーターとして生きていくのは心細いものだ。いや、まだ実家で住まわせてもらっている分、フリーター以下だろうな。こんなんだからどうもこうも会社と言う二文字が目の前に浮かんでくる。

日本の会社は外から見れば様々な空く印象をもたれがち。それこそ、大体の知り合いに「日本の会社は辞めておけ」とか「就職するとしても外資系にしておけ」と言われるものだ。京都で出会った留学生三人が4月から働き始めるが、内々定式、内定式、勉強会に研修、一人前の会社員になることでさえ、それなりに時間がかかる。

そう考えれば、フリーターや自営業などで金を得ている人たちが以下に努力家でなくてはならぬことを気づかされる。当然、働き始めてすぐに一人前として頑張れるはずもないから、自営業の駆け出しも勿論しばらくの低収入を覚悟せねばなるまい。会社ならばそのいわゆる準備期間は給料をもらえるわけだから、いわば奨学金が給付されると同じなのだ。勿論ブラック企業などの存在で研修が悪質なところはそうだろうが、これは一般的ではないだろう。

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オランダの会社のイメージはグーグル先生で探してもこのような画像しかでてこない。これはどれほど現実的なのだろうね。

ならば西洋の方でこの最初の期間がどう扱われているのか、我々は往々にして知らない。日本人は勿論のこと、私自身も母や父の話でしか分からない。働き出したばかりならどこも大変なのだろう。オランダはワークライフバランスがよく、福利厚生がちゃんとしていると謳われているが、その実態を誰が知っているのだろう。

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オランダのストライキの様子

むしろ最近のオランダの労働環境はストライキが乱用され、警察、交通機関、小学校などがそれぞれ給料や求人の問題を抱えなんとかやっていけている。前にも言ったことだけれど、日本の会社のあり方のよいところは、悪質な会社があるからこそ、よい会社が映えるというところだ。構造上でオランダの様相よりもずっと透明だ。オランダのメディアで会社の宣伝や不祥事の話は聞けても、会社内の話を聞く機会なんて滅多にない。それこそ、個人的に内部に知り合いがいないかぎりは。

京都では社会人の英会話団体を二つやっていて(一つは2週間に一回大阪まで出ていた利したけれど)東京でも社会人のよさこいチーム、旅行先では顔と性格のせいか、なぜかいつも会社勤めの人とうちとけてしまうから、留学を通して私は会社の内情をじかに知ることができた。これがオランダならば私はどうしていたのだろう。むしろ、オランダ語で面接を受けたり、就活の話をしたりする方がよほど歯がゆいのだ。先輩の話を聞こうにも、当の先輩は勿論日本学科で、日本にいるか、日本語を使わずに就職した人がほとんどだ。

オランダでの会社員生活を想像できない私は、どこらへんで道を迷ってしまったんだろうか。たまにふとそう思うことがある。しかし、最後にはまぁ、とりあえずやるのみ、なのだけれど。

しかし、それはまた別のときの話。