万屋「和華蘭堂」

きまぐれに、というかその日の気分で毎日話題決めて徒然と書きます

映像と建築の話をしよう

ようこそ、万屋「和華蘭堂」へ!

今日は午前の用事を終えて帰ってきたらすっかり暑さに参ってしまっていたから、とりあえず映画を見てみようと思っていたら、何ヶ月前から見ようと思っていた映画があると気づいた。それは先日続編(?)が上映されていた「Blade Runner」なんだけれど、入手してから実に半年ぐらい経っているわけだから、私がどれほど映画を見ないかが分かってくるだろう。

というわけでその話をしようとしたら、実は一ヶ月ちょっと前に一回映画についてブログを書いているんだと思い出して、こんなタイトルに落ち着いた。前回の「Isle of Dogs」以来、英語で映画を見ることはあまりなかったわけだけど、日本では映画館で見ているわけだ。なぜかいつの間にか英語と日本語を脳内で分けるようになっている。しかも、ドラマはそれなりに見ているわけだから、映画の認識どうなっているのだろう。

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しかし、「Blade Runner」だ。実はかなり前に(長崎行くまでだから、2年以上)に一回原作の「アンドロイドは電子羊の夢を見るか?」を読んでいるわけだけど、評判通り世界観と大まかなプロットだけを引き抜いて拡大したわけだから読んでいなくとも面白い。凶暴とみなされた、人間と寸分違わずのアンドロイドを追う、本警察官兼殺し屋の物語だが、この中途半端な未来間がたまらない。なにせ82年の映画だから、精密なアンドロイドや電機で動く動物作れても、扇風機は天井に着いたままだし、ビデオ電話はなんとも古めかしい。それに、舞台である地下都市も自体がそもそも面白い。建築の建の字も知らない私だけれど、でかい建造物を見るのはやっぱり面白い。

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東京にいるときはそれは摩天楼を眺めたものだ。ユリカモメから眺めるレインボーブリッジやその周辺の高層ビル、心が躍るものがある。ちなみに摩天楼なんて言葉、響きも字面も最高だと思う。天蓋に摩るようなもので、人類が天に手を伸ばすことを物理的にあらわしているようで、実に言いえて妙なものだ。東京を舞台にしているだろう「K」というアニメがあるのだが、これも映像がかなり凝っていて、町の様子、建物の形並びなど、実に精密に描かれていて見ていて心地いいものだ。

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今回のBlade Runnerもそうだが、先日映画館で待望のThe Incredibles 2を見たときも、大富豪の登場人物のお宅も、待ち受けにしたいぐらいすごい眺めだった。現実のそれをみてみたいものだ。人々の上に聳え立つ、雲を裂くような高層ビル、馬鹿でかいスケール感、スパイ映画を思わせる夜空に輝く黒い建物に点滅する色とりどりの明かり。どれほど言葉を並べ立てても、けっして尽くしきれないだろう。

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これでは何が書きたいのか分からなくなってくるが、まぁ要は映画だからこそ人に見せるような建築物もあると言うことだ。私の愛読するアイン・ランド著の「水源」なども建築を一つのテーマに取り上げているのだけれど、本書に描写されている建物が映像化されたらどうなるだろうと気になるところだ。そのように大きいものを夢見るのは、有史以来ずっとだろう。バベルの塔を思い出すのも当然だ。もっとも、その時は映像ではなく、絵画で表していたのだが。

しかし、それはまた別のときの話。